📚 おすすめ本のご紹介

正体

染井 為人 著
🎬 横浜流星主演で映画化・亀梨和也主演でドラマ化
彼は本当に、あの一家を殺したのか。
488日の逃亡の果てに見えてくる、優しさの正体。
作品紹介
埼玉の民家で夫婦と幼い息子が殺害された事件で、現行犯逮捕された18歳の少年・鏑木慶一。死刑判決を受け拘置所に収監されていた彼は、逮捕から一年半後、19歳で脱走する。

東京オリンピック施設の工事現場、スキー場の旅館、新興宗教の説教会、人手不足に喘ぐグループホーム──。身分を偽り、顔を変え、様々な場所を渡り歩きながら逃亡生活を続ける鏑木は、行く先々で出会う人々に、なぜか信頼と好意を寄せられていく。本当にこの青年が、あの凄惨な事件を起こしたのだろうか。

488日間の逃避行を、彼自身の視点ではなく、彼と関わった人々それぞれの視点から積み重ねるように描く構成が見事な一冊。死刑制度や冤罪、格差、介護、宗教といった現代日本の抱える問題を織り込みながら、「人の正体とは何か」を静かに問いかける、著者屈指の代表作。2022年にWOWOWでドラマ化、2024年には横浜流星主演で映画化され、日本アカデミー賞ほか多数の映画賞を受賞した。
読者レビュー
高評価
分厚さに一瞬ひるんだけれど、読み始めたら長さを感じさせないほど引き込まれた。潜伏先を転々とする鏑木からにじみ出る優しさに、本当にこの人が犯人なのかと疑いながらページをめくる手が止まらなかった。あとがきの最後の一文にまで胸を打たれる読書体験だった。
出典:ブックライブ 電子書籍ストア レビュー(要約)
高評価
まるで自分も一緒に逃亡生活を送っているかのような緊迫感があった。潜伏先が変わるたびに募る不安と孤独。読み進めるうちに鏑木の人柄や聡明さに胸を締めつけられ、冤罪というものの恐ろしさを、読み終えたあとも長く考えさせられた。
出典:個人読書ブログ「かなりあ」掲載レビュー(要約)
高評価
一家殺人の罪を着せられ死刑執行を待つ主人公が、自らの無実を証明するために闘う物語。自分の身が危ういのに、行く先々で誰かを助けようとする姿に胸を打たれた。結末は悲しいけれど、読み終えたとき、なぜか心があたたかくなっていた。
出典:楽天ブックス カスタマーレビュー(要約)
中評価
評判が良かったので読んでみたが、600ページ超の長編でも飽きずに読み切れる面白さは確か。ただ、逃亡劇にしては緊張感やヒリヒリするような心理描写が薄く、行く先々での心温まる出会いのエピソードが中心になっている印象で、想像していたサスペンスとは少し違った。
出典:楽天ブックス カスタマーレビュー(要約)
低評価
終盤に向けて、登場人物の思い込みや推理の根拠がかなり薄く感じられ、そこから急に興味が失せてしまった。冤罪の残酷さを伝えたい作品だとは思うが、伏線として提示された要素の一部が最後まで回収されないままだったのも残念だった。
出典:楽天ブックス(review.rakuten.co.jp)カスタマーレビュー(要約)
著者プロフィール
染井 為人
そめい ためひと
1983年、千葉県生まれ。芸能プロダクションでマネージャーや舞台・ミュージカルのプロデューサーを務めたのち、2017年『悪い夏』で第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し、作家デビュー。生活保護の不正受給を題材にした同作は刊行時、読書メーター注目本ランキング1位を獲得した。

以後、『正義の申し子』『震える天秤』『正体』『海神(わだつみ)』『鎮魂』『滅茶苦茶』『黒い糸』『芸能界』『歌舞伎町ララバイ』など、現代社会の問題を題材にした作品を精力的に発表し続けている。自身の作品を「あくまでも娯楽本」と語る一方、社会派サスペンスの旗手として高い支持を集めている。『悪い夏』『正体』はいずれも映画化され話題となった。
  • 2017年 第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞『悪い夏』(デビュー作)
  • 2024年 映画『悪い夏』公開(監督:城定秀夫、主演:北村匠海)
  • 2022年 テレビドラマ『正体』放送(WOWOW、主演:亀梨和也)
  • 2024年 映画『正体』公開(主演:横浜流星)── 日本アカデミー賞ほか多数受賞
書誌情報
著者 染井 為人
単行本 光文社 2020年1月22日発売(書き下ろし)
文庫版 光文社文庫(そ4-1)2022年1月12日発売
ISBN: 978-4-334-79294-7 618ページ
ジャンル 逃亡サスペンス・社会派ミステリー
映像化 2022年 WOWOWにてテレビドラマ化(亀梨和也 主演)
2024年 映画化(横浜流星・吉岡里帆 ほか出演)
こんな人におすすめ
🏃
逃亡劇に手に汗握りたい人
488日にわたる逃亡と潜伏、間一髪の危機の連続に、ページをめくる手が止まらなくなるはずです。
⚖️
冤罪や社会問題に関心がある人
死刑制度、格差、介護、宗教など、現代日本が抱える問題が随所に織り込まれ、読み応えのある社会派小説として楽しめます。
🎭
人間の「正体」に迫る群像劇が好きな人
鏑木と関わった一人ひとりの視点から少しずつ真実が浮かび上がる構成は、最後まで目が離せません。
【参照元・出典について】
本ページの情報は以下の公開情報をもとに作成しています。
書誌情報・あらすじ:Wikipedia「正体(染井為人)」/楽天ブックス/HMV&BOOKS online/国立国会図書館サーチ
著者プロフィール・受賞歴:Wikipedia「染井為人」/HMV&BOOKS online 著者紹介/カドブン特設ページ
読者レビュー:ブックライブ 電子書籍ストア掲載レビュー/個人読書ブログ「かなりあ」/楽天ブックス カスタマーレビュー
※レビューはすべて公開されている実在の感想をもとに要約したものです。架空の内容は含みません。物語の核心的な展開・結末には触れていません。